VIRUS: Virus Buster Serge
評価:★★☆☆☆
2065年2月14日「ブラックバレンタイン」と呼ばれる事故が発生。静止衛星軌道上の物理学実験衛星「ヘリオラブ」との交信、本体の確認が不能になる。以後、ネットワーク上で奇妙な現象が多発しはじめた。ヘリオラブの地点からある種の放射・粒子変動(VIRUSと名付けられた)が認められ、これに対処するべく責任者であるツァイネル社は「STAND」を創設する。
うちのOGRでさりげなく攻略しているVIRUSの、アニメ版です。やっと見ましたよ。で、その結果。
……えー……特に感想が、出て来ない……。
でもゲームをやった上にアニメを見た人は結構少ないと思われるので、無理やりひねり出そう。と思います。
世界観について
最初にがっかりだったのは、設定が全然違うこと。私がゲーム版VIRUSで気に入っていたのはあの世界観で、ネット世界のリアルさそのものだったんですが、こっちはゲームで言うところのリアル・アライブ、つまり現実世界が舞台。プロセシング・アライブ(電脳空間)はアニメでは出て来ません。ダイブ(電脳空間に入ること)はしている模様でしたが、ゲームを遊んだ人が期待したような事は何も出て来ません。
また、舞台ですが、ゲームでは地球化計画途上にある「火星」、プロセシング・アライブの華やかさと対照的に赤い大地の荒れた場所です。対して、アニメでは地球の「ネオ香港」。まったく「ネオ香港」である必要を感じませんでした。局地的にVIRUSを浴びているという設定なので、ネオ台湾でもネオ四国でも全然構わなかったと思われます。ネオ香港、っていうと、PC98で遊んだ「幻影都市」(個人的名作)を思い出すんですけどね。あっちは本当に香港って感じで良かったなぁ。
結論1:ゲーム版VIRUSの舞台が好きなら見なくてよい。
キャラクターと組織
大張正巳さんがキャラデザなんですが、はっきり言ってこの方の絵は好きじゃないです。特に女の子の絵が嫌いでして。男性は面長だからそれほど気にならないんですが、女の子のあごのラインはあり得ないですよ。だから見るのに踏ん切りつかなかったってのがあったんです。見たらやっぱりでした。あとホルスタイン娘しかいないんだよね、大張世界。足長すぎるし。おじさんの目がキラキラだし。
それではキャラクター・声優さんの対比。
| キャラクター | ゲーム版声優 | アニメ版声優 | 役どころ |
|---|---|---|---|
| サージ | 井上和彦 | 三木眞一郎 | 主人公。ゲームでは元軍人なだけの一般人、アニメでは?? |
| エリカ | 皆口裕子 | 飯塚雅弓 | ヒロイン、STAND隊員。ゲームでは技能派、アニメでは武闘派。 |
| メロディ | 笠原弘子 | ─ | STAND専属AIオペレータ。電脳空間のみ存在するAI。 |
| 木島部長 | ─ | 小高三良 | STAND部長。隊長の上に部長がいるんだね、アニメ。 |
| レイヴェン | ─ | 鈴置洋孝 | STAND隊長。ゲームで言うとSCOW(司令官)の立場。 |
| マーカス | ─ | 難波圭一 | STAND隊員。レイヴェンに続くNo.2らしい。 |
| スマイリー | 辻谷耕史 | ─ | STAND捜査官。 |
| ジョウイチロウ | ─ | 檜山修之 | STAND隊員。 |
| ケリー | 篠原恵美 | ─ | STAND専属オペレータ |
| マリー | 宮村優子 | ─ | STAND専属オペレータ |
| ミレイ | ─ | 池澤春菜 | STAND専属オペレータ…でいいのかな。 |
| アッシュ | 速水奨 | ─ | STAND専属研究員。 |
| ユイリン | ─ | 平松晶子 | STAND専属研究員…たぶん |
| キム | ─ | 桑島法子 | STAND専属…なんだかわかりません |
| ドナ | 佐久間レイ | 折笠愛 | 謎の美女という役どころは同じ。 |
| ツァイネル社長 | 石田太郎 | ─ | 実業家で技術者 |
| リリー・ペトリ | ─ | 根谷美智子 | ツァイネル社の上の方の人? STANDを監視してるっぽい。 |
| ゲイリー大佐 | 玄田哲章 | ─ | 火星電脳軍(ネットアーミー)ネット災害対策部門責任者。 |
| マクノートン博士 | 小林清志 | ─ | 科学者。電脳空間、人工知能、遺伝子工学の権威。メロディを作った。 |
キャラクターの名前が一部同じなだけで、ほとんど違ってます。もうこんなんだったらいっそ、キャラの名前も全部違うようにして、完全オリジナルにしてもらいたかったですよ。
STANDの扱い方も違っていることが分かります。ゲーム版STANDは「ネットワーク犯罪専門の電脳空間専任調査機関」で、「火星政府と直接契約を結んだフリーランサー」。STANDとは「Squad Team for Alert to Network Destruction」の略です。対してアニメ版STANDは「謎の放射(VIRUS)の監視とその現象への対処を目的」としていて、特に調査は考えてない模様。ま、地球上じゃないから無理もないですけれど。あとびっくりなのがツァイネル社の機関だったことですね。ゲームではツァイネル社はいわゆる調査対象、敵かもしれないって立場だったわけなので。
キャラとか世界はともかく、声優さんはさすが。一流の仕事をしています。ゲーム版サージとアニメ版サージは対照的なキャラですが、アニメも声優さんが良いので結構好きでした。V-Gは大嫌いですが。
結論2:キャラは別物、舞台も別物。声優さんはイイ。
装備と武装
アニメ版で重要視されているV-G(ヴァリアブル・ギア)。ゲーム版では終盤出てくるパワージャケット(アッシュが開発)に相当する代物で、いわゆる強化服です。アニメでは初めっから出てきます。そんでね、このV-G、はっきり言って全部すっげぇかっこわるいんですよ。特にエリカのV-Gは正気だったら人前で着れるようなもんじゃありません。だって足にハート(!)が付いてるんですよ。自分だったら断固デザインの変更を要求しますね。でもレイヴェンの趣味だったらどうしよう……。しかもキャラクターごとに色違い。戦隊もの!?とか最初思いました。
V-Gの装着シーンもスピーディーじゃない。戦隊ものの方がまだいいです。まず裸になって、カンオケに飛び込んで「ぶにょ〜ん」とV-Gが形作られるまで待ってなくちゃいけないです。この装着シーン、エリカのばっかしなのが笑えます。しかもわざわざTV版とDVD版じゃ違ってますし。ゲームですと圧縮したパワージャケットがアイテムボックスに入ってるので、解凍して自動的に着せてくれます。さすが電脳世界。
それから武器。正直VIRUSの定義がアニメはあいまいで判断に困る部分がありますが、VIRUSによって変形した相手に肉弾戦しますかね。V-Gも完全密閉型じゃないから、多少危ないんじゃないの?とか見てて思いました。全員口の部分開いてるんですよね。いや、この世界のVIRUSはそういうもんじゃないのかもしれませんけど。
で、第一話で殴る蹴るした後、「いまだマーカスゥ!」とジョウイチロウがかっこよく叫ぶシーンがありますが。その後出てくるマーカスの射撃。「いまだマーカスゥ!」「タタタン、タタタン」…って、めちゃ軽い音! はっきり言って大した武器には見えません。これだったら殴る蹴るはいらないでしょ。いきなり撃てばいいじゃん! 意味わかりません。ゲーム版の武器にはナイフ・ブラスター・ショットガン・電磁ピアシングとあり、弾にワクチンが組み込んであるのでVIRUSモンスターに使ってもちゃんと効くんですよ。肉弾戦はないですね。
結論3:見てるこっちが結構恥ずかしいV-G。
感想
ゲーム版は電脳世界が舞台なので、ちとあり得ない事があっても納得出来るんですよね。でもアニメはだめです。リアリティありません。ゲーム版は未来の話なのにリアリティあったところが良かったので、それをアニメに期待すると必ずハズします。私は最初の話でいきなり混乱しました。あまりにもゲームとかけ離れすぎていて、別モノと考えた方がいいです。
謎やストーリーについても、アニメはラスト、急ぎすぎて全然分かりませんでした。つーか、テレビでやるようなアニメじゃないです、これは。でも声優さんたちは良かったなぁ。
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